PCエンジンCD-ROM2互換機のおすすめ機種と選び方を徹底解説

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PCエンジンCD-ROM2互換機のおすすめ機種と選び方を徹底解説

かつての名作PCエンジンCD-ROM2のゲームを、現代の環境で手軽に遊びたいと考えている方は多いのではないでしょうか。実機はメンテナンスが大変ですし、かといってどのPCエンジンCD-ROM2互換機を選べば良いのか、Amazonで買えるのか、自作やポータブル機はあるのかなど、情報は錯綜しています。私自身も最高の環境を求めて様々な情報を集めてきました。この記事では、Analogue Duoのような高機能機から手頃な選択肢まで、現在の互換機事情を分かりやすく整理してお伝えします。

記事のポイント

  • Analogue Duoなど主要なPCエンジン互換機の特徴と選び方
  • CD-ROM2ソフトが実際に動作する機種とHuカード専用機の違い
  • Amazonや中古市場での購入方法と現在の価格相場
  • 携帯型互換機や液晶改造によるポータブル化の可能性
目次

PCエンジンCD-ROM2互換機の主要なおすすめ機種

PCエンジンCD-ROM2互換機の主要なおすすめ機種

PCエンジンCD-ROM2の互換機といっても、実はその種類や対応範囲は様々です。ここでは、CD-ROM2メディアを直接読み込める完全な互換機から、手軽にカートリッジ(Huカード)を楽しめる安価なモデルまで、現在入手可能な主要な選択肢をピックアップして解説します。

Analogue Duoなど最強互換機を比較

現在、PCエンジンCD-ROM2互換機の決定版と言えるのが、Analogue Duoです。この機種の最大の特徴は、FPGA(Field Programmable Gate Array)技術を使用している点にあります。ソフトウェアエミュレーションとは異なり、ハードウェアそのものの挙動を再現するため、実機と遜色ない互換性と低遅延を実現しています。

Analogue Duoのすごいところ
  • Huカード、CD-ROM2、SUPER CD-ROM2、アーケードカード専用CD-ROMなど、ほぼ全てのメディアに対応
  • リージョンフリーで海外版TurboGrafx-16のソフトも動作
  • 現代のテレビにHDMIで綺麗に出力可能

また、デザインも非常に洗練されており、現代のインテリアにも馴染みます。ただし、コントローラーは別売り(8BitDo製のワイヤレスコントローラー推奨)である点や、日本国内での正規流通ルートが限られている点には注意が必要です。それでも、「手持ちのディスクをそのまま入れて遊びたい」というユーザーにとっては、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。

Amazonで買える安価な互換機の選択肢

Analogue Duoは素晴らしいハードウェアですが、価格が高く入手も少し手間がかかります。「もっと手軽にAmazonなどでサクッと買いたい」という方には、RetroN GXのような選択肢も存在します。

Hyperkin社などが販売しているこれらの互換機は、比較的安価で入手しやすいのがメリットです。しかし、ここで重要な注意点があります。Amazonなどで見かける安価なPCエンジン互換機の多くは、「Huカード(カートリッジ)専用」であることがほとんどです。

購入前のチェックポイント

「PCエンジン互換機」として売られていても、CDドライブを搭載していないモデルではCD-ROM2のソフトは遊べません。Amazonの商品説明をよく確認し、CDドライブの有無を必ずチェックしてください。

RetroN GXなどは、HDMI出力に対応しており、手持ちのHuカードを綺麗な画質で遊ぶには非常にコストパフォーマンスが良い製品です。自分の遊びたいソフトがHuカード中心なのか、CD-ROM2作品なのかによって選び分けましょう。

レトロフリークでCD-ROM2は遊べるか

レトロゲーム互換機として日本で圧倒的な知名度を誇るレトロフリーク。1台でファミコンやスーパーファミコンなど多数の機種に対応しており、PCエンジンのスロットも搭載されています。

しかし、多くのユーザーが疑問に思うのが「レトロフリークでPCエンジンCD-ROM2は遊べるのか?」という点です。結論から言うと、標準状態ではCD-ROM2のディスクを読み込むことはできません。 レトロフリークには物理的なCDドライブが搭載されていないからです。

ただし、PCエンジンのHuカードには完全に対応しており、インストール機能を使えばソフトの入れ替えなしで遊べるという強力なメリットがあります。また、別売りの「ギアコンバーター」などを使ってもCDメディア自体は読み込めませんが、Huカードの名作を遊び尽くすためのマシンとしては依然として優秀です。

CD-ROM2対応の可能性

microSDカード経由でデータを読み込ませることで動作させる方法はネット上で議論されていますが、これは吸い出し(リッピング)などの専門的な知識と法的理解が必要な領域です。一般的な「互換機」としての利用法からは外れるため、ここでは「物理メディアを挿してすぐ遊ぶ」ことはできない、と理解しておきましょう。

Polymegaなど高機能モデルの価格

Analogue Duoと並んで注目されるのが、Polymega(ポリメガ)です。こちらはPCエンジンだけでなく、プレイステーションやセガサターンなど、CDメディアを採用したレトロゲーム全般に対応するモンスターマシンです。

PCエンジンのHuカードを遊ぶには別途モジュール(Element Module Set)が必要ですが、本体にCDドライブを内蔵しているため、CD-ROM2のソフトをそのままディスクを入れてインストール&プレイすることができます。

非常に魅力的なハードですが、ネックとなるのはその価格と入手難易度です。

機種名概算価格(参考)特徴
Polymega本体8万円~10万円前後CDゲーム全般に強い。インストール機能あり。
Analogue Duo5万円~7万円前後PCエンジン特化。FPGAによる高精度動作。

Polymegaは注文から到着まで長期間待たされるケースも多く、価格も変動しがちです。予算に余裕があり、PCエンジン以外のCDゲームもまとめて管理したいというヘビーユーザー向けの選択肢と言えます。

携帯型やポータブル互換機の現状

「PCエンジンCD-ROM2を寝転がって遊びたい」という夢を持つ方もいるでしょう。かつてはPCエンジンGTという公式の携帯機がありましたが、これはHuカード専用でした。

現在、CD-ROM2を携帯モードで遊ぶための「専用互換機」として市販されているものは、残念ながらほぼ存在しません。しかし、中華エミュレータ機(AnbernicやMiyooなど)の世界では、PCエンジンCD-ROM2の動作に対応している端末が数多くあります。

これらは物理メディアを挿入するのではなく、自分で吸い出したゲームデータ(ROM/ISO)をmicroSDカードに入れて遊ぶスタイルになります。Anbernic RG35XXなどの人気機種であれば、PCエンジンの独特な音源もかなり正確に再現できるようになってきています。物理ソフトにこだわらないのであれば、これらが最も現実的な「ポータブルPCエンジン」の解となるでしょう。

PCエンジンCD-ROM2互換機の購入と活用法

PCエンジンCD-ROM2互換機の購入と活用法

自分に合った互換機の目星がついたら、次は実際にどうやって入手し、どう活用していくか具体的に見ていきましょう。中古市場のリスクや、さらにディープな楽しみ方についても触れていきます。

中古本体やソフト購入時の注意点

PCエンジンCD-ROM2の実機や古い互換機を中古で購入する場合、最大の敵は「経年劣化」です。特にPCエンジンDuoやDuo-Rなどの純正ハードは、コンデンサの液漏れやCDドライブのギア破損が持病として知られています。

中古購入時のチェックリスト
  • 「メンテナンス済み」「コンデンサ交換済み」の記載があるか
  • CDの読み込み、音声出力(特に音量が小さいなどの不具合がないか)が確認されているか
  • ACアダプターなどの付属品は純正か、良質な代替品か

互換機であるAnalogue Duoなどを中古(メルカリやヤフオク)で買う際も、前オーナーの扱いによっては不具合があるかもしれません。可能な限り動作確認が取れているもの、あるいは保証が残っているものを選ぶのが安全です。

自作キットやIPS液晶改造の可能性

電子工作が得意な方や、どうしても実機を使いたい方には、「液晶交換(IPS化)」という道もあります。PCエンジンGTやPCエンジンLTといった携帯機の液晶を、現代の高画質なIPS液晶に換装するキットが販売されています。

また、据え置き機であるPCエンジン本体の背面に接続して、携帯機化してしまうような同人ハードウェア(液晶モニターユニット)も、秋葉原の専門店やBOOTHなどで見かけることがあります。

これらは「互換機を買う」のではなく「実機を現代仕様に改造する」というアプローチです。ハンダ付けなどのスキルが必要になりますが、当時の実機で遊んでいるという所有感は他に変えがたいものがあります。興味がある方は「PCエンジン 液晶改造」などのキーワードで検索してみると、奥深い世界が広がっています。

Huカード専用機とCD対応機の違い

ここでおさらいとして、購入時によくある勘違いを防ぐために、Huカード専用機とCD対応機の違いを明確にしておきましょう。

タイプ主な機種できることできないこと
Huカード専用PCエンジンmini(厳密にはエミュ機)、RetroN GX、レトロフリーク(標準)カセット(カード)のゲームプレイ。コンパクトで安価。『天外魔境II』や『イースI・II』などのCD-ROM2作品はプレイ不可(物理メディアの場合)。
CD-ROM2対応Analogue Duo、Polymega、PCエンジンDuo(実機)Huカードに加え、大容量のCDゲーム、豪華な声優ボイス付きゲームがプレイ可能。本体価格が高額になりがち。サイズが大きくなる。

「懐かしいあのRPGがやりたい!」と思って買ったらHuカード専用機で動かなかった、という悲劇を避けるためにも、遊びたいソフトがどのメディアなのか(薄いカードなのか、光るディスクなのか)を事前に思い出してください。

互換機ごとの遅延や画質の評価

アクションゲームやシューティングゲームの名作が多いPCエンジンでは、「入力遅延」「画質」が非常に重要です。

画質に関しては、HDMI出力対応の互換機であれば、現代の4Kテレビなどに繋いでもくっきりとしたドット絵が表示されます。特にAnalogue Duoは、ブラウン管テレビの走査線を再現するフィルター機能などが充実しており、「思い出の中の画質」と「クッキリ画質」を好みに合わせて調整できます。

遅延に関しては、FPGAを採用しているAnalogue Duoが圧倒的に有利です。実機とほぼ変わらないレスポンスでプレイ可能です。一方、RetroN GXやレトロフリーク、Polymegaなどのソフトウェアエミュレーション方式の互換機は、構造上わずかな遅延が発生します。とはいえ、一般的なRPGやシミュレーションゲームを遊ぶ分には全く気にならないレベルですので、ガチのシューターでなければそこまで神経質になる必要はありません。

PCエンジンCD-ROM2互換機のまとめ

PCエンジンCD-ROM2の互換機選びは、予算と「どこまでこだわりたいか」のバランスが鍵となります。

  • 最高の環境でディスクもカードも遊びたいなら、Analogue Duo一択。
  • 他のハードもまとめて遊びたいなら、高価ですがPolymega
  • Huカード中心で手軽に遊びたいなら、RetroN GXレトロフリーク
  • ポータブルで遊びたいなら、Anbernic等のエミュレータ機や実機改造。

それぞれのスタイルに合わせて、最適な一台を見つけてください。PCエンジンの名作たちは、今遊んでも色褪せない魅力を持っています。ぜひ、あなたにぴったりの環境で、あの頃の興奮を再体験してみてください。

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