ルンバのダストカットフィルター、純正品は結構なお値段ですよね。だから互換品を検討するわけですが、デメリットはないのか、本当におすすめできるのか、楽天やAmazonで売っているものは大丈夫か、j7やi7、e5、またはコンボシリーズなどの機種に対応しているか、認識しないといったトラブルが起きないか、水洗いできるのか、掃除の効果や寿命、音が変わったりしないか…色々気になってしまいます。
この記事では、そんなルンバのダストカットフィルター互換品について、僕が調べた情報や気になるポイントをまとめ、メリットやデメリット、選び方をわかりやすく解説していきます。
記事のポイント
- 互換品と純正品の価格や性能の違い
- 互換品を選ぶメリットと潜在的なデメリット
- 失敗しない互換品フィルターの選び方
- 互換品使用時の交換頻度やお手入れ方法
ルンバのダストカットフィルター互換品とは?

まずは、互換品がどういうものなのか、純正品と何が違うのかを整理しておきましょう。互換品は、アイロボット社以外のメーカーが製造した、ルンバに使用できるフィルターのことです。
互換品と純正品の基本的な違い
一番の違いは、やはり価格です。純正品が3個セットで4,000円台(1個あたり約1,400円以上)するのに対し、互換品はショップによっては3個で1,000円前後、中には6個セットで1,500円程度(1個あたり約250円)といった価格で販売されていることもあります。純正品の1/3から、モノによっては1/10近い価格になることもあるんです。
一方で、品質には差がある可能性があります。純正品は「HEPAフィルター」として、ほこりや花粉、ダニなどを99%捕捉すると謳っています。互換品も「HEPA相当」と記載されていることが多いですが、フィルターのひだの数が純正品より少なかったり、素材が微妙に異なったりすることがあるようです。
互換品を選ぶメリット:最大の魅力は価格
互換品を選ぶ最大の理由は、言うまでもなくコストパフォーマンスです。具体的にどれくらいのメリットがあるのか見てみましょう。
純正品との圧倒的な価格差
先ほども触れましたが、価格差は歴然です。仮にフィルターを2ヶ月に1回(公式推奨)交換するとします。
- 純正品の場合:年間6回交換 × 約1,459円/個 = 年間約8,754円
- 互換品(仮に1個300円)の場合:年間6回交換 × 300円/個 = 年間1,800円
年間で7,000円近い差額が生まれる計算になります。これはかなり大きいですよね。
こまめな交換で清潔さを保てる
ここが意外と見落とせないポイントだと僕は思っています。
純正品が高いと、どうしても「まだ使えるかも…」と交換を先延ばしにしがちじゃないでしょうか。フィルターが目詰まりすると、吸引力が落ちるだけでなく、排気も汚れてしまいます。
その点、互換品が安価であれば、「ちょっと汚れてきたな」と思ったら気軽に交換できます。結果として、常に清潔なフィルターでルンバを稼働させることができ、吸引力維持や排気の清潔さにも繋がる可能性があります。
- 純正品に比べて圧倒的に安価
- ランニングコストを大幅に削減できる
- 価格が安いので、汚れたら気軽に交換できる
- 結果的に、清潔な状態を維持しやすい
互換品を選ぶデメリットと注意点

もちろん、安いからといって良いことばかりではありません。互換品を選ぶ前に、必ず知っておくべきデメリットやリスクもあります。
メーカー保証の対象外になるリスク
最重要:メーカー保証について
これが最大のデメリットです。アイロボットの公式サイトでは、純正品以外のアクセサリーを使用したことが原因で故障した場合、メーカー保証の対象外となる可能性があると明記されています。
万が一、互換フィルターが原因でルンバ本体に不具合(例えば、モーターに異常な負荷がかかるなど)が発生しても、保証期間内であっても修理が有償になるリスクがあることは、強く認識しておく必要があります。
購入したばかりの新しいルンバや、長期保証に入っている場合は、特に慎重に判断すべき点です。
性能や品質のばらつき(フィルター性能・耐久性)
互換品は多くのメーカーから販売されており、品質は玉石混交です。
前述の通り、フィルターのひだ(折り目)の数が純正品より少ない製品もあります。ひだの数が少ないということは、それだけ空気が触れるフィルターの総面積が小さいということで、目詰まりしやすかったり、99%という捕捉率が維持できていなかったりする可能性も否定できません。
また、耐久性が低く、純正品なら2ヶ月持つのに、互換品だと1ヶ月で交換が必要になる、といったケースも考えられます。
「認識しない」などのトラブルの可能性
互換品の中には、わずかなサイズの違いや形状のズレで、ルンバ本体にうまくハマらない(装着感が固い、または緩い)ことがあります。
装着が緩いと、隙間からゴミが漏れて吸引力が落ちたり、最悪の場合、ルンバが「フィルターが正しく装着されていません」とエラーを出して認識しない可能性もあります。また、使用中に音が純正品より大きくなったというレビューも見かけることがあります。
失敗しない!ルンバ互換フィルターの選び方

デメリットを理解した上で、それでも互換品を使いたい場合、どう選べば失敗のリスクを減らせるでしょうか。
対応機種を必ず確認する(j7, i7, e5など)
基本的なことですが、最も重要です。ルンバはシリーズによってフィルターの形状が全く異なります。
| j9+ / j9 / j7+ / i7+ / i5+ / i3+ など | 品番 4651374(クリーンベース対応機) |
| j7 / i7 / i5 / i3 / i2 / e5 など | 品番 4651374(上記と共通の場合が多い) |
| コンボ j9+ / j9 / j7+ など | 品番 4787032(コンボ専用品) |
| 800 / 900 シリーズ | 品番 4419697(旧型) |
特に注意が必要なのは、「コンボ(Combo)」シリーズです。例えば「j7+」と「コンボ j7+」は、名前は似ていますがフィルターが異なる場合があります。自分の持っているルンバの型番を正確に確認し、互換品がその型番に「完全対応」と明記されているものを選んでください。
おすすめの互換品はこちら
レビューや評価が高いショップを選ぶ
Amazonや楽天などで購入する場合、ショップや商品のレビュー(口コミ)は必ずチェックしましょう。
- 「問題なく使えています」「リピートしています」という良いレビューが多いか
- 「サイズが合わなかった」「認識しなかった」「音がうるさくなった」という悪いレビューが(少数でも)ないか
- サクラレビュー(不自然な日本語の高評価)が多すぎないか
レビュー数が極端に少ない商品や、評価が低い商品は避けるのが無難です。
フィルターの構造(ひだの数など)もチェック
商品画像などで確認できるなら、フィルターのひだの数が純正品と比べて極端に少なくないか、チェックするのも一つの手です。また、フィルターの枠のプラスチック部分が、あまりに安っぽくないかも確認できると良いでしょう。
互換品のお手入れと交換頻度

互換品を使う場合のお手入れ方法や交換頻度はどう考えればよいでしょうか。
フィルターは水洗い厳禁!
これは純正品も互換品も共通で、絶対にダメです。
ルンバのダストカットフィルターは、紙や特殊な繊維でできており、水洗いするとフィルターの素材がダメになり、性能が著しく低下します。また、カビの原因にもなり、かえって不衛生です。
お手入れは、ゴミ箱の上で軽くたたいてホコリを落とす程度にしましょう。
- 週に1回程度、ゴミを落とす(ペットがいる場合は週2回)
- 約2ヶ月に1回の交換
交換目安は?純正品との違い
互換品の場合、耐久性が純正品より劣る可能性があります。
純正品の交換目安は「2ヶ月」ですが、互換品はそれより短い「1ヶ月~1ヶ月半」くらいで交換したほうが良いかもしれません。せっかく安価に手に入れたのですから、吸引力や排気の清潔さを保つためにも、純正品以上に「こまめに状態をチェックし、早めに交換する」ことを心がけるのが、互換品の上手な使い方だと思います。
まとめ:ルンバ互換フィルターは賢く選ぼう

ルンバのダストカットフィルター互換品は、ランニングコストを劇的に下げてくれる魅力的な選択肢です。
その一方で、メーカー保証対象外のリスクや、品質のばらつきといったデメリットも確かに存在します。特に購入したばかりのルンBAや、長期保証を重視する方は、純正品を選んだ方が安心です。
互換品を選ぶ場合は、
- 対応機種を絶対に間違えないこと
- レビューをしっかり確認すること
- 品質に過度な期待はせず、こまめな交換で対応すること
これらの点を理解した上で、「保証が切れたルンバでコストを抑えたい」といった場合に、自己責任で賢く利用するのが良いと僕は思います。

