世界中で愛されているストッケのトリップトラップですが、これから購入を考えている方や、すでに使っている方にとって気になるのが、やはり安全性ですよね。
ネットで見かけるストッケのトリップトラップの事故という言葉に、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
組み立ての方法が間違っていないか、転倒するリスクはないのか、あるいはハーネスなどのアクセサリーは本当に必要なのか、さらに中古で購入した際の互換性など、知っておくべきポイントは意外とたくさんあります。
この記事では、私が調べた内容をもとに、事故を未然に防いで安心して使い続けるためのヒントをまとめてみました。
記事のポイント
- 転倒や転落といった事故が起きる主な原因とメカニズム
- 後方への転倒を防ぐために欠かせない延長グライダーの役割
- 安全性を左右する組み立て時の注意点とメンテナンス方法
- 中古品やアクセサリーを選ぶ際に失敗しないための互換性チェック
ストッケのトリップトラップで事故が起きる原因

トリップトラップは非常に完成度の高い椅子ですが、残念ながら事故の報告がゼロではありません。
ただ、その多くは製品そのものの欠陥というより、使い方のちょっとしたミスや環境が原因だったりします。まずは、どんな時に事故が起きやすいのかを見ていきましょう。
前方への転倒リスクとトレイ使用時の注意
意外と盲点なのが、前方向への転倒です。海外のコミュニティでは、2歳くらいの子供が椅子の前にあるトレイにぶら下がってしまい、椅子ごと前に倒れたという事例が報告されています。
これは「てこの原理」によるもので、トレイの端に強い荷重がかかると、どんなに安定した椅子でもバランスを崩す可能性があります。特につかまり立ちを始めた時期や、自分で椅子に登ろうとする時期は注意が必要ですね。
子供の成長に合わせて、トレイを外すタイミングを見極めることが大切だと感じます。
後ろに倒れるプッシュバック現象の対策
一番多いと言われているのが、後ろにバタンと倒れる事故です。これは「プッシュバック現象」と呼ばれていて、子供がテーブルを足でグッと蹴った時に、その反動で椅子が後ろに倒れてしまう現象のことです。
本来、トリップトラップは蹴った力を逃がすために「後ろに滑る」ように設計されています。でも、何らかの理由でスムーズに滑ることができないと、椅子が支点となって回転し、転倒につながってしまうんです。
元気なお子さんだと、かなりの力でテーブルを蹴るので、大人が思っている以上に注意が必要ですね。
絨毯やラグの上で椅子が滑らない危険性
ここで重要になるのが床の材質です。先ほどお話しした通り、トリップトラップは「滑る」ことで安全を保っています。そのため、摩擦が大きすぎる場所での使用はNGなんです。
| 床材の種類 | 滑りやすさ | 転倒のリスク |
|---|---|---|
| フローリング | 良好 | 滑ることで衝撃を逃がせる(推奨) |
| タイル・石材 | 中程度 | 目地に脚が引っかかる可能性がある |
| 絨毯・ラグ | 低い(危険) | 脚が沈み込み、滑り機能が阻害される |
延長グライダーで後方の安定性を高める
プッシュバックによる転倒を防ぐための強力な味方が「延長グライダー」です。これは後脚の接地面を後ろに数センチ伸ばすパーツで、これがあるだけで後方への安定性が劇的にアップします。
ベビーセットやニューボーンセットには標準で付いてくることが多いですが、もし付いていない場合は別途用意することをおすすめします。
数センチの差ですが、これが転倒の限界角度を広げてくれるので、安心感が全然違いますよ。
子供の立ち上がりや脱走を防ぐハーネス
生後9ヶ月くらいになると、今度は「椅子からの脱走」が始まります。座面に立とうとしたり、隙間から抜け出そうとしたり……。高い位置からの転落は本当に怖いので、これを物理的に防ぐには5点式ハーネスの使用が一番確実です。
「うちの子は嫌がるかも」と思うかもしれませんが、安全に食事を楽しむためには欠かせないアイテムです。肩と腰をしっかり固定することで、不意に立ち上がるのを防いでくれます。
実際に使っている人の声を聞いても、ハーネスを使い始めてから落ち着いて座れるようになったというケースが多いみたいですよ。
ストッケのトリップトラップで事故を未然に防ぐ

リスクが分かったところで、次は具体的な防衛策を見ていきましょう。トリップトラップの安全性は、私たち大人の手による「正しい組み立て」と「日々のメンテナンス」にかかっていると言っても過言ではありません。
組み立て時の円柱ナットの向きとボルトの締め方
組み立てで一番間違えやすいのが「円柱ナット」の向きです。このナット、よく見ると穴が中心から少しズレているんですよね。これを「穴が端に寄っている方を奥」にして差し込むのが正解です。
逆に入れてしまうと、ボルトがしっかり奥まで届かず、使っているうちに振動でネジが抜けてしまう原因になります。
また、ボルトを締める時は一箇所ずつ一気に締めるのではなく、全体のバランスを見ながら左右交互に少しずつ締めていくのがコツです。これを怠ると、フレームが歪んでガタつきの原因になってしまいます。
ガタつきを抑えるための定期的な増し締め
「一度組み立てたら終わり」ではありません。木製の椅子は、お部屋の温度や湿度の変化で微妙に伸び縮みします。そのため、普通に使っていてもネジが少しずつ緩んでくることがあるんです。
シリアルナンバーで確認する新旧モデルの互換性
トリップトラップを中古で検討している方は、ここが一番の注意点です。実は2003年を境に大きなモデルチェンジが行われていて、「新型」と「旧型」ではアクセサリーの互換性がありません。
シリアルナンバーが「3」以上で始まるものが新型、それ未満が旧型です。旧型の本体に新型のベビーセットを無理やり付けようとしても、正しく固定されず非常に危険です。
中古で購入する際は、必ず脚の裏にあるシリアルナンバーを確認するようにしてください。
中古購入時に注意したいベビーセットの適合
さらに細かい話ですが、新型のプラスチック製ベビーセットの中でも、バージョンによって「トレイ」が付くものと付かないものがあります。
背もたれのパーツに「V2」や「V3」と書かれているものは最新のトレイに対応していますが、それ以前のものは付きません。
メルカリなどでアクセサリーだけ買い足す場合は、自分の持っている本体やベビーセットがどの世代なのか、しっかり照らし合わせる必要があります。
不安な場合は、型番やバージョンを出品者に質問するのが賢明です。
100均素材でのハーネス自作に潜むリスク
純正のハーネスは結構いいお値段がするので、100円ショップのベルトなどで自作するアイデアをSNSで見かけることがあります。確かにコストは抑えられますが、個人的にはあまりおすすめしません。
なぜなら、純正品は子供が暴れた時の衝撃や耐久性のテストをクリアしていますが、DIYのハーネスはそこまでの安全性が保証されていないからです。いざという時にバックルが外れたり、ベルトが切れたりしては意味がありません。
安全に関わる部分は、できるだけ純正品を選ぶのが、最終的な安心に繋がると思います。
ストッケのトリップトラップの事故を避ける秘訣
いろいろと注意点を書いてきましたが、要は「正しく組み立てて、正しく調整し、定期的に点検する」。これに尽きます。子供の成長は早いので、足のせ板の高さが合っているかもこまめにチェックしてあげたいですね。
ストッケのトリップトラップの事故を防ぐためには、製品の特性を正しく理解して、環境を整えてあげることが何より大切です。
正しい知識を持って向き合えば、これほど家族の時間を豊かにしてくれる椅子は他にありません。まずは今一度、ご自宅のネジが緩んでいないか、グライダーはしっかり付いているか、確認してみることから始めてみませんか。

